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「八」は末広がりの形をしているとして、昔から縁起がいいとされてきました。

「末広がり」なんて言い方をしますよね。その他にも、「八」をモチーフにした物語もあります。

南総里見八犬伝では、人が身に付けるべき八徳として、儒教をもとにした「仁」、「義」、「礼」、「智」、「信」、「忠」、「孝」、「悌」が大きな鍵となって物語が進んでいきます。

ちなみに、それぞれの文字にはこんな意味があります。

【仁】(じん) 人を思いやり、慈しむこと
【義】(ぎ) 人道に従い、道理にかなうこと
【礼】(れい) 人の踏み行うべき道に従い、敬意を表すこと
【智】(ち) 物事を知り、わきまえていること
【忠】(ちゅう) 心の中に偽りがなく、主君に専心尽くすこと
【信】(しん) 相手を信じ、自分も嘘を言わないこと
【考】(こう) 先祖を大切にし、親孝行すること
【悌】(てい) 兄や年長者に従うこと

でも、洋の東西を問わず、「8」は縁起のいいものとされていて、八角の形も大切にされているようです。

どうして八角形がいいのでしょう? 簡単に調べてみました。

東洋の「八」

陰と陽から成り立っている風水から見ると、八角形は四角で表現される「陰」と円形で表現される「陽」の中間の形、またはその両方を合わせた形であると考えられています。

実際、半径で円周を分けていったり、正方形の角を均等に面取りしていくと、正確な八角形を作図することができますよね。

昔の人は、図形のこうした関わりの中で八角形の形を見い出していたのかも。

また八角形は、東、北東、北、北西、南東、南、南西、西といった八方位を表しているとも言われています。

風水では八方位を守って運を引き寄せ、身を守ることができる形と考えていたようです。

仏教の「八」

仏教でも「八」は大切な数字とされています。

というのも、お釈迦様が亡くなって火葬に付した後、周辺国の王たちの求めにこたえて遺骨(舎利)は八つに分けられ、それぞれの国にお祀りされたことが原始佛典に伝えられているからです。

さらに時代を下って、名君アショーカ王の時代になると、仏教をインドの隅々まで広めるため、舎利はさらに8万4000個に分けられて、各地のストゥーバに納められることになります。

「八」は仏の教えが八方へ広がり伝わることを表す数字なんですね。

西洋の「8」

四角を交差させて作る八角

円の中で四角を交差させると八角ができあがります

キリスト教では、「8」は「復活」を連想させる数字として扱われています。

一つ前の「7」は天地創造の7日間を表していて、世界を創り上げた天地創造は完結を表します。8はその続きの始まりであると考えるわけですね。

聖書の中では、復活後8日目にキリストが弟子トマスの前に現れたことから「復活の象徴」であるとして、「8」は聖数として大切にされています。

形としての八角形も重要な形とされていて、教会の設備でも聖堂や塔、洗礼堂、洗礼盤などは八角形でつくられることが多いようです。

八角形は、円の中で四角を交差させることでできあがる形です。

キリスト教では、永遠を表す円は神を象徴するのに対し、四角は世俗的世界を表すと考えるので、世俗世界と神の世界を結ぶ形が八角形になるというわけです。

天へのあこがれを表す形が八角形といえるのかもしれませんね。

まとめ

三宮神社の八角形の干支図

神戸・三宮にある三宮神社の八角形の干支図

このように、洋の東西を問わず「8」は大切な数字とされていて、八角形も重要な象徴と考えられていたようです。

おせちでも、数は少ないですが八角形のお重を使ったものがありますよね。

一年の最初の御馳走を縁起のいい八角形で迎えるのも、気持ちが改まってちょっといいかもしれません。

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